むかしむかし、とうふとおみそは、けんかばかりしていました。
很久很久以前,豆腐和豆酱总是吵架。
ある時、とうふがおみそに言いました。「あなたはいつも黒い色をしていて、しかもベタベタで変な匂い。おかげでわたしの白い体まで汚れて、臭くなるではありませんか」
有一次,豆腐对豆酱说:“你总是黑黑的,而且黏乎乎的发出奇怪的味道。我白白的身体不都是因为你变得又脏又臭吗?”
すると、おみそが怒って言い返しました。「何だと!おれのどこが臭いものか。それに人間はこの匂いが好きで、毎日みそ汁にして飲むじゃないか!だいたい、お前はいくら色が白くても、全然味がないじゃないか!」
于是,豆酱气愤反驳道:“什么嘛!我哪里臭了?况且人们喜欢我的味道,不是每天都在做成酱汤喝吗?倒是你,虽然很白,却完全没有味道不是吗?”
「味がないですって!とんでもない。わたしは一緒に煮る物によって、いくらでもおいしい味になれるのですよ。それに比べて、あなたいつだって臭いし、おまけに辛いじゃありませんか」
“说我没有味道!才不是呢。我和不同的东西一起煮,变成各种好吃的味道啊。与此相比,你那么臭,而且又很咸不是吗?”
「何だと。人に臭いや辛いや偉そうな事を言っても、お前は包丁で切られたり、おはしで崩されたら、バラバラになってお終いじゃないか」
“你说什么!说别人又臭又咸,一副了不起的样子,自己还不是被刀子切,被筷子夹,最后变得零零碎碎的吗?”
「ふん!わたしは体が崩れたって、おみそみたいに溶けたりはしませんからね。どんなに小さくなっても、とうふはとうふですよ」
“哼!我就算粉身碎骨,也不会像豆酱那样溶化掉的。无论多小,豆腐还是豆腐呀。”
「もう、かんべん出来ない!」おみそはくやしくなって、とうふに飛びかかろうとしました。
“真是忍无可忍!”豆酱很不甘心,就要朝豆腐猛冲过去。
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するとその時、「ちょっと、待った!」と、二人の間にコンニャクが飛び込んで来ました。「こらこら、二人とも、つまらん事でけんかをするんじゃない。このわしを見てみろ。色は黒いし、体は切られるし、おまけに味もない。それでもジッと我慢しているんだぞ」
这时,“等一下!”魔芋跳到两人之间说:“哎呀,你们两人不要因为这种无聊的事情吵架了。你们看我,又黑,又被切碎,而且也没什么味道。即便如此我还是一直忍耐着呢。”
「なるほど」
“的确。”
「確かに、その通りね」
“是啊,的确如此。”
とうふとおみそは、つくづくとこんにゃくの体を見ました。
豆腐和豆酱一直盯着魔芋。
「それに良く考えてみろ。お前たちは元々、大豆から出来ていて、いわば親戚同士じゃないか。親戚同士でけんかをするなんて、とんでもない。わしなんか、誰も親戚がいなくて、いつも一人ぼっちだ」
“而且你们想一想。你们都是由大豆制成,说来还是亲戚呢。亲戚之间吵架真是太荒唐了。像我都没有亲戚,一直是一个人孤孤单单的。”
するとおみそが、とうふに言いました。「そうだ。こんにゃくの言う通りだ。おれたちは親戚同士、仲良くしなくちゃいかん」
于是豆酱对豆腐说:“是啊。魔芋说得对。我们还是亲戚呢,要好好相处啊!”
とうふも、言いました。「本当にね。変な事を言ってごめんなさいね。これからはコンニャクさんも一緒に、みんな仲良くしましょう」
豆腐也说:“真是这样的呢。说了奇怪的话对不起啊。从今以后,魔芋我们一起好好相处吧!”
そこで、とうふとおみそとコンニャクは一緒になって、おみそ汁という、おいしい料理になったという事です。
于是,豆腐、豆酱和魔芋一起变成了美味的味增汤。
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ベタベタ